「常に自分が指した手が最善手」—羽生善治さん。

Interview 羽生善治

常に自分が指した手が最善手

――最後にU25世代の若者にメッセージをお願いいたします!

 将棋の世界でよく言われる言葉なんですが、指した一手を正しいと思えるものにしていくことが勝利の秘訣です。
 何を選ぶのか迷って、自分が選んだものに対して悲観的になる人が多いように思います。例えば、定食屋さんで隣の人が選んだものの方が美味しそうに見えて後悔する、なんてことありますよね。でも、自分がそのときにいいと思って選んだ、その時点でそれが最善の解なのです。その瞬間に自分ができること、判断する中で正しいと思ったことならばそれが正しい、というより正しくしていくしかない。「自分が指した手が最善手」—決断をしていく前提としてそういう考え方を持っておいてください。
 あまり先のことを考えず、その瞬間で最善の選択をしていく。将棋であっても、仕事であっても、そのプロセスを重ねていくことが長い目でみても、勝利へ導いてくれるのです。


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