「自分の強みのつくりかた」 はあちゅう(伊藤春香)さんインタビュー

Author インタビュー 伊藤春香

今いる場所は、自分の夢が叶う場所?

―――じゃあここからは、はあちゅうさんのお仕事について伺っていきたいと思います。
はあちゅうさんは、卒業後の進路はどうされたんですか?

 いろいろ迷ったうえで、広告代理店に入りました。その後、3年してから今のトレンダーズという会社に移って、「キレナビ」という女性向けの美容クーポンサイトの編集長をしています。この転職も結局「はあちゅう」としての活動がきっかけだったので、本当に、続けていてよかった…!

―――たしかに、せっかくつくった強みを捨てちゃうなんてもったいないですよね。
代理店時代のことは、前作「アドガール」に詳しいので、今日ははあちゅうさんの仕事観について伺っていければと思います。

同世代で特によく聞くんですけど、今の仕事が本当にやりたいことなのかっていう声、本当に多いんです。はあちゅうさんは、そういう風に思ったことはなかったですか?

 私自身は転職前から、仕事は楽しいなって思ってきました。それはもう、学生のころ想像してたより、ずっとずっと。でも、私2歳のころから本を書きたいなっていう夢があったんです。

―――に、2歳!?

 実は、ちっちゃい本とか書いてたんですよ笑。鏡文字ですけど。

―――ええ!いや、普通書こうとも思えないですよ。2歳って…。

 そういう夢が自分の中で続いてたんです。他にも、海外に住んでみたいな、とか。
 会社の仕事自体はすごい楽しかったですけど、その夢について考えたらベストな環境ではないですよね。そういう夢が全く叶う可能性のない場所にずっといるのは違うのかもしれないな、っていう気持ちはありました。

―――たしかにそうですね。でも、夢とかやりたいことはないっていう状態の人もすごい多いじゃないですか。そういう人はどうすれば?

 そのときは会社の上の方にいる人を見てみればいいのかもしれないですよね。「自分が将来こうなりたい」って思えるような人がいるかどうか。全くいないなら、そういう思いを抱えたまま何もしないのは、もしかしたら違うかもしれない。

―――それ、すごい具体的でいいですね。
でももし、はあちゅうさんがこうなりたいって思えるような人がいない立場で、ブログを全くやってなかったならどうしてたんでしょう?

 何かしら次の強みを見つけようとしてたと思います。それは資格かもしれないし、大きな広告賞を取ることかもしれません。
 会社員って、なりたてのころは自分に武器が無い状態じゃないですか。それだけだと会社に捨てられたときに生きていけない。だから何かもう一つ武器を持とうって思ってたはずです。転職や独立だけじゃなくて、社内にいても社外でも評価されるプロジェクトを手がけようとしたり、やり方はいろいろあるんじゃないかな。

「会社員って、やっぱり大事なアイデンティティだと思うんです。

―――はあちゅうさんの強さって、会社員でありながらも常にそれ以外のものを探しているところですよね。会社員っていう立ち位置はきっちり守りつつ、外に出て行くというか。

 そうですね。会社員ってやっぱり大事なアイデンティティだと思うんです。すごく、自分を支えてくれるもの。一つの軸になりますよね。

―――そう思っていらっしゃるのが本当にさすがです!何か行き詰まったときって、すぐ「会社なんて」っていう方向に思ってしまいがちじゃですよね。でもはあちゅうさんは会社員という軸を持ちながら、他の軸もつくろうとしている。

 会社員っていう軸がなかったら、またそれもやりたいことがわからなくなると思います。もし急に会社を飛び出したら、そのときの思考って「明日どうやって食べていこう」とか「今月のお給料どうしよう」になっちゃう。でも、会社員だとそこは最低限保証されてますよね。じゃあそれ以外のところでどう他の軸をつくっていくか。その二つをどううまくバランスさせていくかだと思います。

―――たしかにそうですよね。会社員としてのありがたさって、それが当たり前と思っているうちはわからないかも。

 ある意味、究極の自由ですよね。やっぱり、経済的なことっていうのが一番、自由を遮りますし。

―――会社員は、自由だ。そう思うと、なんだかすごい心強いセーフティネットに思えてきました!

「今をちゃんとしてたら、いい明日があるのかな。」

―――最後に、はあちゅうさんは将来の自分について、こうなってるだろうなっていうイメージはありますか?

 私、今まで3年ごとに転機が来ているんです。だからやっぱり3年後に何かあるのかな。そのときにどんな自分が見えているのか、楽しみだなと思います。
でも、5年後、10年後のことはあまり考えられないですね。自分以外の要素に左右される部分が多すぎるので。今をちゃんとしてたらいい明日があるんじゃないかな、それぐらいに思っています。

―――そうですよね。今できることがたくさんあるのだし。はあちゅうさんの3年後、わたしたちも、楽しみにしています!本日は、ありがとうございました。

 こちらこそ、ありがとうございました!

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